2025.04.08~10 Anuga Selact Brazil 出展報告

イベント概要:

「Anuga Select Brazil(アヌガ・セレクト・ブラジル)」は、世界最大級の食品・飲料展示会として知られるドイツ・ケルンの「Anuga」を母体とした、ブラジル版公式イベントです。南米最大の消費市場であるブラジルをはじめ、アルゼンチン、チリ、ペルー、コロンビアなど周辺諸国の食品バイヤーや業界関係者が一堂に会する「南米進出の登竜門」とも言える展示会であり、その信頼性と実績から国際的にも高い注目を集めています。

本展示会は、品質志向の高いバイヤーが多く来場することでも知られ、出展者には一定の信頼性・ブランド力・商品力が求められます。そのため、単なる食品紹介イベントとは異なり、 『出展には選定審査や現地の輸入要件への対応が必要』 とされるなど、出展自体が一つのハードルとなる側面があります。

弊社はこうした厳しい基準をクリアし、本年度の正式出展を果たすとともに、来年度の「Anuga Select Brazil」出展権利も確保済みです。 これは、弊社の取り扱う製品と活動内容が、主催者および現地市場から高い評価と信頼を獲得していることの証明であり、南米展開における大きな強みとなっています。

出展を実現した場合、以下のような極めて高いビジネス機会を得ることができます:

・ Anugaブランドの信頼力により、有望バイヤーや輸入業者との商談がしやすく、商談の具体性が高い

・ 人口2億人を超えるブラジル市場への直接的なアプローチが可能であり、さらに南米全域への展開も視野に入れられる

・ 日本食・アジア食への関心が高まっているタイミングと重なっており、日本の食品・酒類・調味料等にとって追い風となっている

こうした背景のもと、本営業代行活動では、クライアント様製品を最大限にPRし、現地のバイヤーやパートナー候補との実商談に向けたアプローチを行いました。 以下に、活動の詳細を報告いたします。

Anuga Select Brazil 2025 出展実施報告

2025年の「Anuga Select Brazil」は、南米最大級の食品・飲料専門展示会として、過去最大規模で開催されました。

550以上のブランドが参加し、展示面積は14,500㎡に拡大。来場者数は16,000人を超え、前回の15,000人を上回る記録となりました。

また、16の国際パビリオンが設置され、各国の特色ある製品やサービスが紹介されるなど、世界中の食文化とビジネスが交差する国際的な舞台となりました。

会場内では、キッチンショー、業界セミナー、製品デモンストレーションが随時行われ、Anuga Select Brazilは、食品・飲料業界におけるビジネス拡大と国際的ネットワーキングの場として、ますますその存在感を強めています。 

弊社の出展内容と実績

今回、弊社はブラジル国内の食品関連協会および主催者の審査・選定を経て、公式展示エリアへの出展企業として認定されました。

これは、弊社がこれまで南米市場において築いてきた信頼・実績・商品力が、第三者機関から正式に評価されたことを意味します。

出展は単なる申込制ではなく限られた企業にのみ与えられるものであり、弊社が「選ばれた存在」現地で認められた存在であることの証となります。

ブースでは、日本全国7つの酒蔵の地酒、8種類の海苔製品、自社開発の特製ソースなどを展示・試供し、3日間で以下のような活動と成果を上げました。

・来場・試食・商談の実績

600名以上が弊社ブースに来場し、試飲・試食を実施

50名以上のバイヤー・業界関係者と商談・名刺交換・ネットワーキングを実施

通訳を介して、製品説明・質疑対応・具体的な商談を行い、高い関心と評価を得ました。

・商談・引き合い成果

清酒2種については現地進出確定、その他複数銘柄も商談継続中(複数取引締結見込み)

海苔製品(佃煮・ふりかけ・おにぎり用海苔等)は、味・品質ともに高評価を獲得し継続交渉中(他国との品質と味の違いに感動され、市場競争と品質差別化で友好的な商談)

自社ソースは3社から引き合いがあり、そのうち1社と取引確定済み/他商談中

・キッチンショーでの特別出品・PRプレゼン

イベント2日目には、弊社ブースに訪れた現地の著名シェフからコラボ提案により、日本酒のキッチンショー使用が急遽決定。

地元産の牡蠣料理とのペアリングとして、日本酒の魅力を最大限に伝える

PRプレゼンを実施しました。

多くの来場者が試飲に訪れ、用意していた酒は全て完売

「料理との相性が抜群」との高評価を獲得し、商品への関心が一層高まりました。

今回の考察と市場インサイト

従来、日系人中心の市場において強いニーズが確認されていた日本食・日本酒ですが、本イベントを通じて、現地ブラジル人層からの関心と需要も明確に把握できました。

今後は、商品の特徴だけでなく、現地料理と相性の良いレシピ提案や提携型メニューの提案が、販売促進において重要になると考えられます。

今後の展望

来年開催されるAnuga Select Brazil 2026への参加も確定しており、出展を予定しております。

本イベントにおけるアジアパビリオンの出展状況を見ると、日本勢の出展は極めて少なく(中国は50ブース以上)、市場における日本の存在感はまだ十分とは言えません。

これはある意味、大きな機会損失であると同時に、今後の戦略次第で大きなチャンスへと転換できる状況だと認識しています。

弊社は今後も、日本の魅力ある食品・飲料を世界へ発信し、現地の市場ニーズに即した形での輸出支援・販路構築に取り組んでまいります。

Arch / 熊本物産協会

2025.04.12  

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