イベント開催概要
令和7年7月10日(木曜日)から13日(日曜日)まで、ブラジル・サンパウロにおいて、第26回サンパウロ日本祭り及び第2回ふるさと「いいもの展」が開催されました。
サンパウロ日本祭り概要
サンパウロ日本祭りは、世界最大規模の日本をテーマとしたイベントです。本年はBtoC向けに現地の47都道府県人会の日本の郷土料理のブースに加え、多数の日本食関連事業者ブースの出展がありました。本年は、農林水産省もブースを設置し、日本の農林水産物・食品や日本食のPRに加え、SAKEサムライやミスSAKEによる日本酒セミナーの開催、現在開催中の大阪・関西万博を盛り上げようと公式キャラクターのミャクミャクも参加しました。開会式では、小泉農林水産大臣からのビデオメッセージが上映されました。
開催期間中、日本祭りには約20万人が来場し、農林水産省ブースにおいても、3日間に渡ってセミナーは常に盛況であり、現地での日本食の認知度向上や普及に大きく貢献しました。


第2回ふるさと「いいもの展」概要
上記イベント内、特別エリアにて開催された、日本全国47都道府県からの食品・酒類メーカー・促進団体による「B2B商談会」。現地インポーターやレストラン関係者らとのビジネスマッチングにより、ブラジル市場への販路拡大と輸出促進を目指し開催されました。
- 規模:47都道府県(昨年は40 都道府県)から104社が出展(農林水産・食品・酒類メーカーや支援団体)。
- 来場者:昨年以上の約1,100名の現地インポーター・小売店・レストラン関係者等
セミナー形式によるPRや個別商談ブースによって商談機会を創出し、日本産品の受注や輸出促進に貢献するイベントとなりました 。


その様な中で弊社は、6ブース8都道府県(熊本・長崎・広島・三重・神奈川・福井・長野・岩手)を担当させていただき、各ブースにて産品のPR・商談を行なってまいりました。


実施報告
4日間で600人以上の試飲・試供を実施し、アンケートを行いました。お酒を含む飲料、菓子類、乾麺など一部の商品の試食と調味料などの味見試供を実施し、40人以上の方と実際に商談やネットワーキングを実施、詳しい商品情報の提供及び、来場者からの質問への対応などを通訳を介して行いました。
また、現地の各県人会ともコンタクトを図り、ブース設営の協力連携、商品などを紹介、県人会ブースの飲食なども味わい、共に情報交換を行い、交流を深めてまいりました。
7/12には出展者や運営者が参加する懇親会が行われ、来年の開催についても言及。農林水産省・県連・JETRO・JICAなどの代表・担当者が挨拶する中、いいもの展開催のきっかけとなった2年前の日本祭りからブース出展・PRを実施する弊社の西田が、サムライの衣装を身にまとい、参加者に向けて挨拶をさせていただきました。

イベント内外でも個別商談の実施
イベント期間中に、商談ブースにて、またはいいもの展の開催前後の日程にてインポーターや商社と個別商談を実施。それぞれに集中した時間を取ることで、より濃度の高い商品についての紹介~打ち合わせを行うことができました。



結果、以下のような成果となりました。
・今回ブース全体で約80商品を展示・PR・商談を実施
・酒、缶詰、乾麺、飲料、菓子類、調味料など概ね全て味も好評で引き合いもあり、商品・仕様、見積もりを26商品提案中
・10商品ほどはすでに輸出に向けて始動 これからこれら商談を引き続き継続
今回の考察
・日本食の食材や酒の需要が高いこと、そしてそのニーズが年々高まっていること、日系人だけに関わらず、現地ブラジル人にも一定の需要や人気があることが確認できました。
・日本食のセミナーも多く開催され、日本食の楽しみ方に精通する人も多く、勉強したい人や、知識を深めて楽しんでいる一般消費者も多く見られました。
・食品に関しては「食べるシーンをいかに具体的にイメージさせるか」がとても重要であると感じた。その面で試食は効果的でそこからのアレンジや他の食べ方などを提案すると、とても興味深く聞いていただくことができた。
・日本酒や焼酎の楽しみ方として、やはり食品との組み合わせで楽しむという認識が強い様に思われるので、お酒の特徴とともにマッチする日本食や現地料理、コラボしたレシピなどの提案が重要であると認識できました。
今後について
・来年のサンパウロ日本祭り・ふるさと「いいもの展」の開催は決定
・弊社としては、引き続き現地商社~飲食店との連絡~商談を継続、企業の進出を模索しながらサポートを行なっていきます。
・来年いいもの展に向けての取り組み、またその他でのサンパウロ渡航~イベント企画・出展などを行いながら、現地での認知拡大~関係構築・進行~販路開拓を行なっていく予定です。
・日本食が普及しているブラジル・サンパウロのイベントとしては、今後より上手く活かしていく余地や拡大をしていくチャンスが数多くあり、その市場の成長性への期待も強く感じました。
次回開催に向けて
来年のサンパウロ日本祭り・ふるさと「いいもの展」の開催がすでに決定している中、現地市場の成長性や日本食への関心の高まりを実感し、いかに早期に準備を開始し戦略的に取り組むかが重要であると強く感じております。
本年の成果を最大限に活かすためにも、現地パートナーや関係者との関係性をさらに強化し、準備不足による機会損失を防ぐための具体的な計画策定と実行が求められます。
特に、本年10月頃までを目処に次回に向けた準備の方向性を定めることで、十分な時間をもって効果的な施策の検討・実施が可能になると考えております。
今後、関係者の皆様と緊密に協議しながら、より実効性のある取り組みを構築し、次回の成功につなげていけるよう尽力してまいりますので、引き続きご理解・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
2025.07.18 Arch